浦和ダービー(2008 初夏)

五月、さいたま市(旧-浦和市)の2館で展示を拝見。浦和駅うらわ美術館〜徒歩〜埼玉県立近代美術館北浦和駅、という行程。館間の移動は寒暑の厳しい時季にはツライが、散歩がてらなら可能な距離。近美ちかくのゲートボール場で、ベンチに坐ってサンドイッチを食べながら、しばし観戦したのも楽しい思い出だ。数人の高齢者たちのなかで司令塔の男性、的確にどんどんゲームを進めていく女性と二人のプレーヤーから目が離せなかった。
両企画展ともビアズレー『サロメ』の展示あり。一日で二回サロメを見たのは初めてだ。

誌上のユートピア 近代日本の絵画と美術雑誌1889-1915(うらわ美術館

http://www.uam.urawa.saitama.jp/
http://event.yomiuri.co.jp/jaam/shows/s_040.cfm
近年でも特に満足度の高い展示だった。版画、雑誌、絵葉書、さらに油彩など多岐にわたる媒体でみせる。ヨーロッパの世紀末、アールヌーヴォーと日本近代美術の青春が混淆。もう一度見たい。
展覧会の絵葉書が無かったのが残念。

いとも美しき西洋版画の世界 紙片の小宇宙を彷徨う(埼玉県立近代美術館

http://www.momas.jp/
15世紀から20世紀までの西洋版画史的な展示。画題、技法などバリエーション、量とも見応えあった。
絵葉書1葉購入:http://h.hatena.ne.jp/kashoh/9236559835247779055

常設展 MOMASコレクション(埼玉県立近代美術館

薔薇の浮かぶ椅子 倉俣史朗《ミス ブランチ》

こちらも楽しみにしていたのだが、いまひとつ見づらくて残念。四方から見られるよう、ターンテーブルにでも載せてほしかったな。