東博にて

12月中旬、東京国立博物館を拝見しての雑感。

暮らしの調度?安土桃山・江戸 本館 日本ギャラリー

  • 「獏南天蒔絵枕」江戸時代・19世紀
    • 悪夢を喰う獏と南天(=難転……)はどちらも魔除けとして描かれているそうな。この獏の絵柄の枕カバーを商品化して、ミュージアムショップで販売してほしい。これで悪夢を駆除して快眠を。

陶磁 本館 日本ギャラリー

  • 「色絵傘人物文大壺」伊万里柿右衛門様式、江戸時代・17世紀
    • パラソルをさして〉。二人の人物。左に団扇を持つヒゲの男性、右にパラソルをさした女性(だと思う)。

ほか、煙ったような色合いがよかった下記二品。

  • 「銹絵雪笹文大鉢」仁阿弥道八/作、江戸時代・19世紀
  • 「紅志野山水図平鉢」美濃、安土桃山〜江戸時代・16〜17世紀

陶磁 本館 日本ギャラリー

「野晒図鐔」金家 銘 山城国伏見住 金家、安土桃山時代・16世紀、Sword Guard Design of Skull。うわぁシブイ。髑髏と骨の図柄なのです。

中国の考古遺物 東洋館

「戈」中国雲南省、石塞山文化・前3〜前1世紀。宇宙人ぽい人物像が彫られている。◎ ◎ ←こんな目がキュウト。
〈青銅鏡〉特集あり、燃える。「草葉文鏡」はアールデコだ。「羽状文地四獣鏡」はアラベスク、ヨーロッパ中世写本のイルミネーションを思わせる曲線。時代が進むにつれて、彫りが細かく図が濃密になっていく。これらの中、こっそり〈光車〉がまぎれこんでいそうだ。

中国の絵画 元明清画精選 東洋館

  • 「羅漢図」蔡山/筆、元時代・14世紀
    • 手足のツメが長い。左足おや指は傷めぬよう注意。
  • 「売貨郎図」呂文英/筆、明時代・15〜16世紀
    • 風俗画か。玩具の行商人。太鼓を叩いて呼び込みしている男、屋台の廻りにはコドモが四人。男の手のツメが長い。

北東アジアの陶磁 朝鮮の陶磁 東洋館

好きなコーナーが展示替えになった。図柄、耳や蓋のツマミの造りがおもしろく、今回も楽しく拝見した。「青磁象嵌辰砂龍文瓶」「青花花鳥文双耳壺」「白磁梅蝶文八角水注」「青花鯰文瓶」(ノンビリしたナマズのポーズと表情)などよかった。