図像分摂取

江戸文化シリーズ22「お殿様の遊芸 楽しみながら描いてみむ」板橋区立美術館

http://210.141.236.67/art/schedule/e2006-04.html
江戸時代の殿様がたのズラリと並んだ絵画を眺めていたら、小学校の文化祭に児童作品の通常展示と別に、PTAが製作した作品展示室があったことを思い出した。日本の御父様たちの文化祭。
コンパクトにまとまった展示構成で、大和絵、南画、洋風画はては油彩画までおもしろく拝見した。佐竹曙山、佐竹義躬ら秋田蘭画、南蘋派はいいなあ。佐竹義躬「松にこぶし図」は持ち帰りたかった。田安宗武「唐子遊図」は剽軽、「巖上鳥図」は迫力。前にこの館で見た洋風画展でもひかれたが、何だか頭がさがる。ほか酒井宗雅、久留島通嘉の画が印象にのこる。慶喜の油彩は反則スレスレの出来栄え。
希望としては、将軍家・大名と絵師の関わり、稽古や製作の様子、人気の画題について解説パネルがあったらよかった*1

*1:作品ごとのコメントのなかには妙に辛辣なものがあったなあ。