近美にて

先日、東京国立近代美術館の所蔵品ギャラリー(2004年10月9日〜12月19日)を拝見した。

動物

一巡してから、チェックポイントを牛と犬として二巡。目についた品をメモしておく(たぶん見落としアリ)。

  • 坂本繁二郎「三月頃の牧場」1915年、油彩、キャンバス
    • 白地、三頭
  • 横山大観「生々流転」1923年、墨画、絹本
    • 黒、一頭、荷を担ぐ
  • 国吉康雄「秋のたそがれ」1929年、油彩、キャンバス
    • 黒と茶、各一頭、上方から背面を見たところ
  • 福沢一郎「牛」1936年、油彩、キャンバス
    • 白に黒斑、二頭
  • 井上長三郎「牛」1960年、油彩、キャンバス
    • 黒、二頭

福沢牛と井上牛は並べて架けられていた。

  • 田英夫「サーカス」1937年、油彩、キャンバス
    • 茶犬、目つきがいい
  • 須田国太郎「犬」1950年、油彩、キャンバス
    • ブラックドッグ、彼の赤目と背景の家並の緑の屋根がいい
  • 木村伊兵衛「東京・佃島」1972年、写真
    • 白に斑、横坐りぎみのポーズがいい
馬 代表
  • 尾藤豊「ダム工事現場」1957年、油彩、キャンバス
    • サーカスのテント内のような現場。中央に一頭、サーカスの馬。カッコイイ絵。

浴室

東博と近美」浴室(id:kashoh:20040919)その後。
前回展示の小倉遊亀「浴女 その二」を交替して「浴女 その一」1938年*1が出陳されていた。
企画展「小倉遊亀展」*2のカタログを見たら、「童女入浴図」(1926年、絹本着色、滋賀県立近代美術館)が最初に載っていた。これも〈浴室〉ものとして実見したい。

それから

いまは「木村伊兵衛展 Ihei Kimura - The Man with the Camera」がメインイベントで、それを目当てに来館した人びとが多いようだ。
広島晃甫「青衣の女」とゴンチャローヴァ・ナターリア「スペイン女」が壁を隔てて架けられていた。対照的でおもしろかった。
版画・水彩・素描コーナーの特集「明治から昭和にかけての水彩画」の、中西利雄「婦人帽子店」。油彩画だと思っていた。見ることができてよかった。
季節ものとしては、画面にザクロが多く見られた。

興味深い展示だった。時間があれば、後期の展示も見たい。

*1:絵葉書あり。id:kashoh:20040926。

*2:小倉遊亀展 悠々と 人、花、こころ Yuki Ogura: A Retrospective。東京国立近代美術館、2002年8月20日〜10月6日。滋賀県立近代美術館、2002年10月19日〜11月24日。