麻姑仙女

2004年夏から秋に出会った魔法の(ウソ)マコちゃんたち。

  • 「五彩仙姑図皿」景徳鎮窯「大清康煕年製」銘、清時代・康煕年間(1662〜1722)
    • 東京国立博物館
    • やきもの。四人の仙女と鹿二頭。〈麻姑献壽〉。霊芝の酒を持つ。
    • 東洋館 中国の陶磁 宋〜清時代の陶磁(東京国立博物館、2004年4月27日〜12月19日)
  • 石川大浪「麻姑仙人図」江戸時代
    • 企画展「歸空庵コレクション 日本洋風画史展 江戸文化シリーズ NO.20」(板橋区立美術館、2004年8月21日〜10月24日、第3期)
    • 気に入っている。
    • 絹本着色。白い鹿と仙女ひとり。籠の中に霊芝(? よく見えなかった)。麻姑(孫)の手を表わす棒を持つ。画面の右上空に紅蝙蝠が飛んでいる。
    • 仙女の手足のツメが長い。爪先はするどい。すぐ近くに展示されていた田善の「奪衣婆像」のツメも同様。

長いツメ、するどい

企画展「江戸の版画芸術展 黄檗美術と江戸の版画」(町田市立国際版画美術館、2004年10月2日〜11月23日)で見た、するどく伸びたツメの人たち。

  • 伊藤若冲「出山釈迦像」
    • 手は衣に隠れて見えなかったが、足のツメは伸びている。
    • 若冲の人物画は初見。
  • 歌川国芳「小倉擬百人一首 右近」
    • 俊寛僧都が孤島に残される場面。手足のツメが伸びている。
  • 三代豊国「夕立ち雨やどりの図」
    • かみな里(雷様)の手足のツメが伸びている。

浮世絵に描かれている普通の人びとのツメは、たいてい、深爪じゃないかと思うくらい短い。超然とした存在、人里離れ非日常的な状態に置かれた人のツメは鋭く伸びるのか。
関連:長寿とメメント・モリid:kashoh:20041209)寿老人