麻姑仙女
2004年夏から秋に出会った魔法の(ウソ)マコちゃんたち。
- 「五彩仙姑図皿」景徳鎮窯「大清康煕年製」銘、清時代・康煕年間(1662〜1722)
- 藤島武二「麻姑献壽」、1937(昭和12)年
- 石川大浪「麻姑仙人図」江戸時代
- 企画展「歸空庵コレクション 日本洋風画史展 江戸文化シリーズ NO.20」(板橋区立美術館、2004年8月21日〜10月24日、第3期)
- 気に入っている。
- 絹本着色。白い鹿と仙女ひとり。籠の中に霊芝(? よく見えなかった)。麻姑(孫)の手を表わす棒を持つ。画面の右上空に紅蝙蝠が飛んでいる。
- 仙女の手足のツメが長い。爪先はするどい。すぐ近くに展示されていた田善の「奪衣婆像」のツメも同様。
長いツメ、するどい
企画展「江戸の版画芸術展 黄檗美術と江戸の版画」(町田市立国際版画美術館、2004年10月2日〜11月23日)で見た、するどく伸びたツメの人たち。
- 伊藤若冲「出山釈迦像」
- 手は衣に隠れて見えなかったが、足のツメは伸びている。
- 若冲の人物画は初見。
- 歌川国芳「小倉擬百人一首 右近」
- 三代豊国「夕立ち雨やどりの図」
- かみな里(雷様)の手足のツメが伸びている。
浮世絵に描かれている普通の人びとのツメは、たいてい、深爪じゃないかと思うくらい短い。超然とした存在、人里離れ非日常的な状態に置かれた人のツメは鋭く伸びるのか。
関連:長寿とメメント・モリ(id:kashoh:20041209)寿老人