図像分摂取 町田〜上野

町田市立国際版画美術館

企画展「版画の青春 生命を描く、大正期『月映』の時代」

http://www.city.machida.tokyo.jp/event/shisetsubetsu/hanga/kikakuten/kikakuten03/index.html
前半は『月映(つくはえ)』、後半は同時代の風景、美人画や風俗画など。
とにかく『月映』! 藤森静雄の放念力、田中恭吉の断崖の彫画に感銘を受けた。このサイズと技法でスゴイな。まとめて見ることができてうれしい。ありがとう、版画美術館!

常設展「凹版―銅版画名作展+メゾチント大特集」

http://www.city.machida.tokyo.jp/event/shisetsubetsu/hanga/kikakuten/kikakuten04/index.html
拝見二回め。作品多数。ギージ「人生の寓意」*1、モーリッツ「遭遇」「12年後」*2、ジョン・マーチン『失楽園』からの二点、『フローラの神殿』からの「バラ」などをゆっくり拝見。

ミュージアムショップにて

『月映』関連の物件あり、だけど何処かで、デジャヴュ…… この春(id:kashoh:20060425)練馬区立美術館で「和歌山県立近代美術館所蔵名品展」を拝見したときに入手した和歌山近美発行の品だ。初見の物件もあり。田中恭吉「冬蟲夏草」など購入。

国立西洋美術館

企画展「ベルギー王立美術館展」

http://event.yomiuri.co.jp/royal/
《古典油彩》の部、前の三分の一はほとんどパス。ヴァニタス、狩猟画、静物画あたりから、面白くおもう作品が増えてきた。フェリシアン・ロップスの「口論」に笑う。《近代絵画》《近代素描》の部、クノップフ、デルヴィル、グザヴィエ・メルリ、モンタルドらの作品を見ることができてよかった。
去年、府中市美術館「ベルギー近代の美 印象主義から表現主義、そして抽象へ」(id:kashoh:20051117#p2)をみて、そこで知った画家の作品もあり。べるぎい、ばんざい、と会場をあとにした。

コレクション(常設展)

十日ほど前の日曜に拝見したばかりだが、おもしろくみて廻った。企画展開催中で、前回より来館者は多いはずなのに、常設展示室は人口密度がひくい。

小企画展「フランク・ブラングィン版画展」The Prints of Frank Brangwyn

ブラングィンは初めて知った。ピラネージ、メリヨンが好きな目にはおもしろいかと。機会があれば、展示期間中もう一度くらい見に行きたい。
それにしても版画・素描の部屋は、もっと頻繁に展示活用してほしい。

*1:グロテスクな陸海空の動植物。ロケ地は地底? 妙に洞窟感ただよう。return to dark fantasy な景観。

*2:九相図のエングレーヴィング。