近美にて

東京国立近代美術館の展示を拝見。

企画展「須田国太郎展」

端正。それだけでなく同様のテーマの作品でも各各ちょっと違った表情がある。
一巡して、きょうのチェックポイントを〈泥濘部屋にかける絵〉とした。以下の五点を選出。この順に並べる(左→右)。

    • 「波斯猫」(黒猫)
    • 「牡丹」(白牡丹と黒牡丹)
    • 「蔬菜」(というかフルーツ?)
    • 「バラ」(紅薔薇白薔薇
    • 「白猫」(白猫と花樹)

会場構成、作品のレイアウトがわかりやすく、楽しく拝見した。絵葉書が発行されてなかったのが残念。「犬」は必須アイテムだよ。

所蔵品ギャラリー

今期前半の展示。拝見は昨年十二月と二回めだが、またゆっくりと見て廻った。
吉田博らの水彩・素描コーナー《近代日本の水彩画》や、山本丘人「北濤」と上田臥牛「裸木」の並びがおもしろかった。
特集コーナー《陽咸二》には「蟇仙人」*1が居る。近美で蝦蟇仙人に会えるとは思わなかった。見た感じでは、蝦蟇の脚は四本。ちなみに《明治・大正期の美術 大正のヒューマニズム》コーナーには岸田劉生が金屏風に描いた「寒山拾得」、足の爪が長くするどい。
福沢一郎「Poisson d'Avril(四月馬鹿)」*2石井茂雄「戒厳状態」は絵葉書化してほしい作品。

渡辺力:リビング・デザインの革新

椅子、机、時計などのデザイン。興味深く拝見。素材の肌理を活かした実用的な形態で、好感がもてた。
また室内デザインの企画展示を希望。
展示室外に来場者が坐れる椅子が置いてあったので、試しに坐ってみた。ロッキングチェアが気に入った。背もたれの曲線がラク〜、頭部までたおせる高さがあるので更にラク〜。「ヒモイス」を体験したかったな。

*1:1932年、ブロンズ、Legendary Wizard with a Toad on the Head

*2:フリーメイソンの握手?