近美にて
本館
前庭のオブジェ。
企画展は「ドイツ写真の現在 かわりゆく「現実」と向かいあうために」。ちょっと行くのをためらっていた展示だが、見ることができてよかった。
気に入ったのは、ロレッタ・ルックスの作品。剥製のコドモをジオラマに配置したような作品が興味深かった。絵葉書でほしい。
アンドレアス・グルスキーの超大型作品は、目の前にして大きさを実感。グリッド、ユニットの反復を一望。ヴォルフガング・ティルマンスの幾つかは絵葉書で見たことがある。リカルダ・ロッガンの作品からは、人の暮らしの遺物が独房に入れられているような、はだ寒い感じがした。ベルント&ヒラ・ベッヒャーの給水塔が出陳されていなかったのが残念。
関連して所蔵品ギャラリーの写真コーナーに「ドイツの近代写真」。アルベルト・レンガー=パッチュのシリンダーやガラスの実験器具、 カール・ブロスフェルト「ニワトコ」など、おもしろかった。
所蔵品ギャラリーは後期の展示。前期展示は二回見た。新たな小さい発見あり。