近美にて

本館

前庭のオブジェ。
企画展は「ドイツ写真の現在 かわりゆく「現実」と向かいあうために」。ちょっと行くのをためらっていた展示だが、見ることができてよかった。
気に入ったのは、ロレッタ・ルックスの作品。剥製のコドモをジオラマに配置したような作品が興味深かった。絵葉書でほしい。
アンドレアス・グルスキーの超大型作品は、目の前にして大きさを実感。グリッド、ユニットの反復を一望。ヴォルフガング・ティルマンスの幾つかは絵葉書で見たことがある。リカルダ・ロッガンの作品からは、人の暮らしの遺物が独房に入れられているような、はだ寒い感じがした。ベルント&ヒラ・ベッヒャーの給水塔が出陳されていなかったのが残念。
関連して所蔵品ギャラリーの写真コーナーに「ドイツの近代写真」。アルベルト・レンガー=パッチュのシリンダーやガラスの実験器具、 カール・ブロスフェルト「ニワトコ」など、おもしろかった。
所蔵品ギャラリーは後期の展示。前期展示は二回見た。新たな小さい発見あり。

工芸館

建物全景より、足元の細部に注目してしまう。
企画展「日本のアール・ヌーヴォー 1900-1923:工芸とデザインの新時代」は二回めの拝見。こちらも新たな小さい発見あり。浅井忠、杉浦非水、バーナード・リーチなどを中心に見た。

初見の企画展も、再見の展示も楽しく見て廻ることができた。次の展示も楽しみだ。