目黒区美術館にて
最終日にようやく「目黒区美術館コレクション展 新収蔵品を中心に」を拝見した(目黒区美術館、2005年5月28日〜6月26日)。
油彩と版画の展示が多く、作品を間近に見られてよかった。
気に入った作品をリストしておく。
国吉康雄「風景」
赤茶、黒、緑色が見られればオッケー。
高畠達四郎「食卓」
ワインを飲む男女。サラ イネスさん描く同図を見てみたい。
清原啓子「領土」
ユートピアのダークな風景画。帰りに作者の絵葉書セットを購入。
蒲地清爾「蜃気楼」
たとえば10センチ四方、どこをクローズアップしてもデモーニッシュ!! 画中の「Memento-Mori」の貼り紙(壁新聞?)が印象的だった。
領土は朽ちゆくために、造物は崩壊と頽廃のためにある、というモノクロ銅版画二点。
安原喜明「窯変青釉花生」
お持ち帰りしたい。青釉好きな凡。
野村耕「集」
新聞紙面(記事、広告、テレビ番組表)を使ってのコラージュ。継ぎ目の赤色が凶禍しい。
高野三三男「人形を持ったパリジェンヌ」
パリジェンヌの指先は真っ赤な長いツメ、するどい。
田淵安一「花の中にまた花が」「春 No.4」「天の史」
色使いがまるで違う三作が並んでいておもしろかった。2004年秋冬、東京国立近代美術館の所蔵品ギャラリーで作者の「ヒルデガルドの園 一つの花」「(同)二つの花」「(同)三つの花」「(同)四つの花」「(同)五つの花」を見て覚えていた。「春 No.4」がこれに近い感じ。
目黒区美は去年の「日本近代洋画への道 山岡コレクションを中心に」に続いて二回め。コンパクトに落ちついた館内の雰囲気が好きだ。
ただし目黒駅への帰路は登り坂なのが難。夏は徒歩の往復がツラい。が帰りに駅ビルのパン屋で食事したり食料品店で買い物したりするのも楽しみ。きょうは時間の都合で短時間の買い物だけだったが。
また収蔵品展や、おもしろそうな企画展があれば行きたい。