板橋区立美術館にて


「館蔵品展 江戸狩野派ってなに?」後期を拝見した(板橋区立美術館、前期:2005年4月23日〜5月29日 後期:2005年5月31日〜7月3日)。
写真撮影可だったので、展示の様子を撮ってみた。

展示室にて

展示室のスペースに、作品中の画像が立て看板になって参加。
 
以下、雑記。

狩野章信「内裏雛図」

掛幅装。ウィリアム・モリス模様のような描表装だ。手前に対の犬筥(春に東博の「特集陳列 雛道具と人形」で見て気に入っている物品)あり、中央にお内裏さまとお雛さま(人形か人間か、どちらともいえない)、その向うに紙雛一対。大きな図ではないが、深く奥行きを持たせた図。お持ち帰りしたい作品。キャプションのタイトルは「お雛さまのヒ・ミ・ツ」だった。

狩野養信「群鹿群鶴図屏風」

好きな図。鹿も鶴もなでてみたい。お持ち帰りしたい作品、だが自宅に置くには大きすぎる屏風。
館入口の看板から。
去年の板美「これであなたも狩野派通!! 正信から暁斎まで」でも拝見。原作の沈南蘋(沈銓)「鹿鶴図屏風」も、去年の東博「特集陳列 平成15年度新収品」で拝見した。

狩野寛信「桃花西王母図」

画像石や鏡、各種図画に描かれている中国の不老長寿のグレートマザー西王母様。好きなキャラクターだ。手元(ツメの長さと形状)が気になったが視認できず。

河鍋暁斎鍾馗ニ鬼図」

豪快な描き込み。ほとばしる躍動感の鍾馗と虎に、弱気な鬼たち(親子+3)。巨魁と対照的。

河鍋暁斎「骸骨図」

こちらはササッと描いた男女の骨格図。キャプションのタイトルは「ホネ・骨・ロック」だった。

 

お座敷コーナーもあるよ

 
展示室横に和室を設営。あがって屏風を間近に見る。奥にはリバーシブルの屏風。両面とも拝見できる。

全体に

作品との距離が近く明瞭な展示で、とても好感が持てた(照明が明るく作品が見やすかった。キャプションも大きくハッキリした文字で読み取りやすかった。いちべえ君とおとごぜさんのQ&A形式の解説文もわかりやすかった)。
座敷の屏風に関連して、屏風のパーツについての解説があったら、なお良かったかな。

ボンヤリしていて前期の展示を見逃したのが悔やまれる。次の企画展は「2005イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」。毎年恒例の展示だが、未だ行ったことがない。今年は初参観しようかな。