東博にて

東京国立博物館を拝見して印象的だったもの。少しだけ記しておく(久しぶりに)。

特集陳列 雛道具と人形 Toys and Hina Dolls of the Peach Blossom Festival 本館 日本ギャラリー(2005年2月15日〜3月27日)

メインの雛人形より、そのほかの品じなに目がいっていた。
「犬筥」が金箔押と銀箔押の二対出陳されていた。銀箔押がキュウトで、前後左右上から拝見。
「天児(あまがつ)」「這子(ほうこ)」は、展示ケースの隅っこに居たが、存在感あり。暗い座敷で見たらコワさ倍増しそうだ。

特集陳列 健康と医学 Health and Medicine 本館 日本ギャラリー(2005年2月15日〜3月27日)

挿絵に注目した。
養生書『能毒養生弁』に神農聖像が描かれている。ここで渡辺崋山ヒポクラテス像」*1を並べてほしかった。
もうひとつ気になった人物像は「巨登富貴草」。 巨人さん。
等身大の「銅人形」あり。外見だけの標本なのだろうか。腹をはずして体内を見られるようになっていたら、よかったのだが。
ほかは「解剖新図」、黒田清輝の「解剖学ノート」など目を引かれた。

関連として、手持ちの写真。
小塚原(現-東京都荒川区南千住)の回向院にある「観臓記念碑」。2001年8月、現地まで見に行った。『解体新書』発端の地を記念して、同書の絵扉をかたどった青銅板レリーフ。日本医学史学会、日本医学会、日本医師会が建立したもの。

*1:id:kashoh:20041006