拝見 目黒区美術館

開館20周年記念「山本武夫展 美人画と舞台美術」

チラシ図像の「シダル幻想」に惹かれて見に行った。絵葉書が発行されていたので♪うれしく購入。
舞台美術の原画(道具帳)や装幀書籍(『若さま侍捕物手帖』など)の展示が興味深かった。資生堂の意匠も手がけていて*1、同社のポスター、パッケージの展示もあり。

所蔵作品展「美女の図、美男の図 藤田嗣治、高野三三男から現代作家まで」

現代日本の作品で構成。おもしろかった! 2005年初夏の「目黒区美術館コレクション展」も良かったなー。
以下の13テーマに数点ずつ。隠れテーマ〈メキシカン〉として藤田「メキシコの少年」、里美勝蔵「少年」、北川民次「女」を並べて見たい。
女性作家の作品は少ないのだった。

1.横顔の美

 藤田嗣治/画の女性プロフィール作品。

2.殉教

 藤田「殉教者」は絵葉書希望。

3.美少年

 美少年はイケメンとは別な生き物*2

4.女優

 高峰秀子京マチ子。1980年代以降に活躍した女優を描いた油彩画って、見たことが無いような……。

5.芝居・衣裳

 洋画の頻出項目、道化師。

6.猫と化した魂

 

7.ミステリアス/誘惑

 裸婦とか、魔性とか宿命の女テーマか。

8.たくましい体と心

 四点のうち三点が女性像。「裸」といえば「婦」しかないなー裸男はないのか?と思っていたら、いました「レスリング」に二人!さすがレオナール藤田。

9.知的美人

 いまならメガネの女性像もたくさん描かれて、このカテゴリに入るだろうなあ。

10.あどけない少女

 椿貞雄「アンドレ」がめずらしい。絵葉書希望。野田英夫「車中の少女」と同じ1932年の作なのか。

11.都会的な風景の中で

 岡本唐貴がうれしい。高畠達四郎「食卓」は好きな画、絵葉書希望。

12.流行の先端に立つ

 今井俊満「ゴーゴーガール」は1965年の先端。

13.人は真実を恐れる

 仮面かもしれない……

*1:昨夏の「山名文夫と熊田精華」展を継ぐような企画か。

*2:こぐまとクマは別な生き物。